料理を盛るもの

平成三十一年となり、半月が経とうとしています。
この平成という元号もあと数か月です。

常々、うつわを作りながら誰のために作るのか誰に向かって作るのか、気持ちが揺れることがあります。
私は、土を成形して器という食の道具を作る事が仕事で、そこに勿論自分なりの思いや知識からこだわりのようなものを含んでいて、それが私が作るうつわの個性となっています。
しかし、自分のこだわりのみ詰まった器というのも、それも独りよがりな芸術崩れのように思えてきます。

うつわは料理を盛ったときに初めて完成する。
この言葉は、うつわの作り手ならば何処かで聞いたことがあると思いますが、その通りだと思います。
使ってくれる人がいて初めて、私が作るうつわに意味が生まれる。
そう考えると、自分のために好きなように作ることが躊躇われます。
しかし、マーケティングにも限界があるように、使い手に向かって延々と作る事が正解でもないでしょう。
結局その間で揺れながら、今日も制作するのです。

Ryotei Style JP リョウテイスタイルというサイトで取り上げて頂きました。
ありがとうございました。
やはり、うつわというのは料理が盛るといいですね。
自分で作っておいてなんですが、なかなか写真映えするではないかと思ってしまいました。
本当に有難いことです。
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by kikigama | 2019-01-12 22:16 | 吉田崇昭 記す | Comments(0)