巧遅拙速

先月掘ってきた石を、機械で粉砕するために有田に行って作業してきました。
そこそこの量があったのもあって、まる一日かかり、全身粉だらけで作業着は真っ白になりました。

その日のうちに福岡に帰るのもハードなので、嫁さんの実家(長崎県松浦市福島町)にお世話になりました。ちなみに、伊万里市の先にある島です。

泊めていただく部屋に置いてある義父の机の上を、ふと見上げた時、張り紙が目に止まりました。
[巧遅より拙速を旨とせよ]
おそらく元の言葉は巧遅は拙速に如かず。
出来は良いけれど完成に時間のかかるものは、多少拙くとも迅速に出来上がるものには及ばないという意味です。

ガツーンと心に響く言葉でした。
そういえば自分の好きな雰囲気の器や古道具たちも、まさに拙速の美を持っているような気がします。
李朝や古唐津、初期伊万里などは、フォルムや絵付けなど全てが拙速の美。
個人的な好みでしょうが、端正で精緻な器は、息がつまりそうで苦手です。

巧遅拙速。
これからの座右の銘です。
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泉山で作った六寸の皿。拙速の美を目指したいものです。
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Commented by nobiru-design at 2012-04-03 20:07
深く心に残りました。
器もいいです。
Commented by kikigama at 2012-04-04 09:01
ありがとうございます。自分のイイと思う世界観を言葉にする時に、へたウマくらいしか思いつかなくて苦労しました。これからは拙速の美です。本当に、義父に教えられることが多く、感謝しています。
by kikigama | 2012-04-02 19:54 | 吉田崇昭 記す | Comments(2)